サボリー

食の医学館 「サボリー」の解説

サボリー

サボリーはセイボリーとも呼ばれ、その原産地は地中海沿岸。古代ローマ時代から利用されており、ハーブとしての歴史はセージよりも古いといわれます。
 サボリーには多くの種類がありますが、ハーブとして用いられるのは、サマーサボリーとウインターサボリーの2種類。
 日本では、おもに香りの高いサマーサボリーが出回っています。
 サボリーのもつおもな作用は、消化促進、整腸食欲増進、殺菌、鎮痛、呼吸をととのえるなどです。具体的症状としては、食欲不振、消化不良、せきなどに効果を発揮します。
 精油はせき止めに効果があるほか、神経痛の症状緩和にも役立ちます。欧米では昔から、民間薬としても親しまれてきました。
 サボリーには、コショウのような辛みと独特の強い芳香があります。
○食品としての使い方
 俗に「豆のハーブ」といわれるように、豆料理との相性はピッタリ。
 また、肉料理やたまご料理の臭み消しに使ったり、酢に漬けてドレッシングマヨネーズの材料にしても好適です。
 ただ、風味が強いため使いすぎると料理の味を大きくそこねる点に注意しましょう。

出典 小学館食の医学館について 情報