サラシナショウマ(晒菜升麻)(読み)サラシナショウマ(英語表記)Cimicifuga simplex

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

サラシナショウマ(晒菜升麻)
サラシナショウマ
Cimicifuga simplex

キンポウゲ科多年草で,アジア東部の冷温帯に広く分布する。日本全土の山地の樹下や草原に生える。高さ 1mにも達する。葉は3出を2,3回繰返す大型の複葉で,長い柄をもって互生する。葉柄のつけ根は膜質になって幅が広がり,茎を抱いている。7~8月,茎頂に長さ 20cmもの花穂を出し,多数の白色小花を密につける。個々の花には短柄があり,花弁は白い線形で早く散るが,多数あるおしべが白い糸状に残って瓶洗いのブラシのようにみえる。果実は袋果である。

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