おしべ

百科事典マイペディア 「おしべ」の意味・わかりやすい解説

おしべ

種子植物の花の一部で,花弁内側に生ずる雄性生殖器官。〈ゆうずい〉とも。花粉を入れる(やく)とそれを支える花糸とからなり,中に1本の維管束があるものが多い。シャクヤクなどで,花弁状のものに葯がつくことから,葉の変形したものと考えられている。原始的な被子植物では多数のおしべがらせん配列をするが,多くのものでは,おしべの数は花弁の数と同数かその倍数。→めしべ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「おしべ」の意味・わかりやすい解説

おしべ
stamen

雄ずい (蕊) ともいう。種子植物の雄性生殖器官であって,長い花糸の先に花粉を含む葯 (やく) をつけた構造が,典型的なものである。おしべも花の他の構造と同じく,葉の変形とみなしうる。おしべの数は,他の指標とともに植物の分類で重要な特徴一つとなる。

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