チャダイゴケ(茶台苔)(読み)チャダイゴケ(英語表記)bird's-nest fungi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チャダイゴケ(茶台苔)」の意味・わかりやすい解説

チャダイゴケ(茶台苔)
チャダイゴケ
bird's-nest fungi

担子菌類チャダイゴケ目の菌類。地上の腐った木の枝や材などに数個ずつ固まって生える。子実体は杯形で,その若いうちに,内部に比較的少数の腔室を生じ,のちその腔室の壁に子実層ができ,担子器が並んでできる。その頃,腔室は押しつぶされた形になり,それを取巻くように皮質の組織が発達して,腔室を中心に入れた小さな塊粒となる。やがて子実体の頂部は開口し,この塊粒があたかも鳥の巣の中に卵が入っているようにみられることから標記英名がつけられた。ツネノチャダイゴケ属 Crucibulum,チャダイゴケ属 Cyathus,コチャダイゴケ属 Nidulaなどがある。

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