ヘブロン問題(読み)ヘブロンもんだい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヘブロン問題」の意味・わかりやすい解説

ヘブロン問題
ヘブロンもんだい

ヨルダン川西岸の町ヘブロンにはユダヤ教,イスラム教双方の聖地「マクペラの洞窟」があるほか,パレスチナ人居住地とユダヤ人の入植地が隣接していることもあり両者争いが絶えなかった。 1994年マクペラの洞窟に礼拝にきたパレスチナ人に,イスラエル人入植者が銃を乱射して多数の死傷者を出し,緊張が高まった。しかし,95年のパレスチナ自治拡大協定では,イスラエル軍の同地からの撤退が盛込まれていたが,イスラエルにネタニヤフ政権が誕生したこともあり,撤退は遅れ,97年1月ようやく実施された。しかし,強硬派のユダヤ人入植者とパレスチナ人との紛争は絶えない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android