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聖地 せいち holy place

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

聖地
せいち
holy place

なんらかの意味で聖なるものと特別な関係を有すると考えられ,そこをけがすことが禁じられ,またそこに近づくことによってなんらかの効験があるとされるような場所。特定の地域や都市の場合や,山など同種のものが一般的に聖地とされる場合がある。

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デジタル大辞泉の解説

せい‐ち【聖地】

神・仏・聖人や宗教の発祥などに関係が深く、神聖視されている土地。「聖地エルサレム」
特定の分野において重要な場所。あこがれの場所。「高校球児の聖地甲子園」

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百科事典マイペディアの解説

聖地【せいち】

宗教上特に神聖視される土地や地域。霊地とも。キリスト教エルサレムイスラムメッカ,仏教のブッダガヤなどはその例。不浄な者の立入,樹木の伐採,鳥獣の捕獲などは禁じられる。

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世界大百科事典 第2版の解説

せいち【聖地】

信仰または伝承によって神聖視される一定の地域をいい,崇拝・巡拝の対象とされるとともに,みだりに出入りすることのできない禁忌の場所でもある。聖地は大きく分けて,(1)山,森,林,岩,川,樹木,泉,湖,井戸などの自然景観にかかわる場所,および(2)聖者や聖人,修行者や英雄にゆかりのある霊地,本山,墓所,という2種の系列が考えられる。とはいっても実際は(1)の自然景観と(2)の霊地における諸建造物とが一体となって聖地空間を形成している場合が多い。

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大辞林 第三版の解説

せいち【聖地】

聖人・教祖などに関係ある神聖な土地。
山・川・森などの自然のうちで、特に神聖と信じられている地域。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

聖地
せいち

宗教的あるいは伝説的に日常の空間とは異なる神聖さをもち、通常タブーとされる区域。その規模は、イスラム教徒にとってのメッカといった都市大の聖地から、1本の樹木といった小さな聖地までさまざまであるが、聖地はその成り立ちからおよそ三つに分類される。
 まず、自然的聖地は、天然の山、岩、川、池、森、樹木などが、それらに対する畏怖(いふ)から、あるいは神霊のよりどころなどとして神聖視されたものである。富士山、穂高山などはその山容の崇高さから聖地とされており、インドネシアのバリ島には山側を神聖な方向とする方位感が存在している。道教では山は神仙のすみかと考えられ、仏教においても山は仏の住む浄土とされる。一方、『万葉集』では「神社」を「もり」と詠んでいることから、森が古くから神霊降臨の地とされていたことがわかる。エスキモーは海の幸に恵まれた漁場を聖地とし、ヒンドゥー教徒にとってはガンジス川が聖河とされる。そのほか、聖樹、聖石、聖泉、聖湖などと数多い。
 次に、人工的に生み出された聖地があり、儀礼のために随時しつらえられるような一時的な聖地と、建造社殿のように恒久的な聖地が存在する。いずれも、ある空間が非日常的なものとしてくぎられ、そこになんらかの聖なる象徴が置かれることで聖地が創出されている。社殿を意味する英語のtempleが語源的には「くぎる」を意味するギリシア語tmneinから派生していることも、そのことを物語っている。
 最後に、創造主や聖者に起源を発する聖地がある。中央アフリカには、岩のまだ軟らかな時代に創造主がその足跡をしるしたとされる聖地があり、スリランカのアダムズ・ピーク山のくぼみも、仏教徒は仏陀(ぶっだ)の、ヒンドゥー教徒は創造神シバの、キリスト教徒とイスラム教徒は楽園追放後のアダムの足跡としてそれぞれの聖地としている。キリスト教の巡礼三大聖地の一つ、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステラが聖ヤコブの遺骸(いがい)が存在するという伝説から聖地になっているように、カトリックの大寺院は聖者のゆかりの地に建てられるし、他の宗教(仏教ではインドのクシナガラ、サールナート、ブッダガヤ、中国の天台山、五台山など)でも聖者や偉大な人物を起源とする聖地は多く存在している。
 聖地は通常タブーとされ、立ち入りがまったくできないか、あるいは制限されている。しかし、そのタブーゆえに聖地はその存在を人々に喚起しており、そこには日常とは異なったなにか重要なものが存在するという意識を人々に与える。聖地にはそこが聖地とされるに至った伝説が存在し、また、巡礼、参拝などで聖地への境界を越えるときには多く儀礼が行われ、それらの儀礼や聖地自体は意味をもったさまざまな象徴から構成されている。人々はそれら伝説や象徴によって、聖地を聖地として成立させた特定の宗教的な教えやイデオロギーを体得していくのである。[上田紀行]

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