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紛争/紛諍 フンソウ

デジタル大辞泉の解説

ふん‐そう〔‐サウ〕【紛争/紛×諍】

[名](スル)事がもつれて争うこと。もめごと。「領土問題で―する」

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世界大百科事典 第2版の解説

ふんそう【紛争 conflict】

広義には,諸社会単位の間に成立している均衡関係を動揺・混乱させる行動を広く意味する。ここで社会単位とは,個人および個人が形成する集団を典型とするが,そのほか言語,宗教,種族,経済,政治その他で社会文化の特徴を共通にする人びとの集団ないし階層・階級であることもある。これらの社会単位間の紛争のうち最も代表的なものは,対立する当事者どうしが相手方の保持・支配する価値を争って意識的に攻撃・防御する相互行動であり,これを対争と呼んでもよいが,実際には多くの態様がある。

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大辞林 第三版の解説

ふんそう【紛争】

( 名 ) スル
事がもつれて争いになること。個人や集団の間で、対立する利益や価値をめぐって起きる行動や緊張状態をいう。もめごと。 「国際間の-」 「 -を解決する」 「労使-」 → 抗争(補説欄)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

紛争
ふんそう
conflict

紛争とはもめ事をさし、家庭内の親子・夫婦喧嘩(げんか)から企業内の労働者と経営者間の争議、さらに国家間の戦争に至るまで、人間社会の広い範囲にわたってみられるものである。これを理論的に単純化していえば、およそ人間の行為には非紛争的なものと紛争的なものとがある。紛争行為とは、二つの人間あるいは人間集団が相いれない行為を遂行しようとすることから生まれる。すなわち、一方の利益が他方の損失となるような関係において生まれる。しかし、実際にはこの人間または人間集団の数が多かったり、求める利益の数量や性質が複雑であったりするのが普通である。
 紛争のうち最大のものは国際紛争であり、国際紛争の性質やその解決について多くの研究がなされている。たとえば、紛争状況の種類に関する戦闘・ゲーム・論争という定式化などが有名である。すなわち、戦闘においては、敵は除去されるか服従させられるかあるいは縮小されるべきもので、宗教的・イデオロギー的な原則による紛争はこれに属する。ゲーム状況はゲームのルール内では、対立する者同士が協力しあうような紛争である。論争的状況とは、説得によって相手の合意を得ようとするような状況である。現実には紛争ははるかに複雑であり、紛争理論の学説も多様であるが、紛争解決のために学問の諸分野・諸流派の協力が望まれている。[斉藤 孝]

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世界大百科事典内の紛争/紛諍の言及

【戦争】より


〔近・現代における戦争〕

【統計学にみる戦争の変化】
 戦争は近代以降どのくらい起こっているだろうか。フランス戦争学研究所によれば,1740年(オーストリア継承戦争)から1979年(ソ連のアフガニスタン侵攻)までの間に377件の主要な武力紛争が起こっている。そのうち国家間の戦争は159件で42%であり,国家内部の戦争は218件で58%である。…

【仲裁】より

…争いの当事者双方が,争いの解決を第三者にゆだね,それに基づいてなされた第三者の判断が当事者を拘束することにより紛争の解決に至る制度。仲裁は当事者の合意により紛争が解決される調停,当事者の一方の申立てに基づき,国内のまたは国際的な裁判所が強制的に紛争を解決する訴訟とは異なる(国際法上の仲裁裁判については〈国際裁判〉の項参照)。…

【法人類学】より

…他方,アメリカの人類学者はおもにエスキモーやアメリカ・インディアン諸族の調査を基礎に研究を進めた。E.A.ホーベルは法学者K.ルーウェリンとシャイアン族の法習俗を共同研究し,紛争処理の法技術が高度に発達していることを指摘したが,その紛争事例研究法が第2次大戦以後の諸研究のモデルとなり,P.ボハナン,L.ポスピシルらの業績を生んだ。イギリス系の研究者も,M.グラックマンがこの方法によりアフリカのバローツェ族の権利・正義の観念および紛争処理手続の発達を明らかにしている。…

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