ペッシヌス(英語表記)Pessinous

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ペッシヌス」の意味・わかりやすい解説

ペッシヌス
Pessinous

小アジア,ガラチア地方の古代都市。元来はフリュギアの町であったが,のちガラチアの一部族トリストアギ人の首都となった。商業の中心地で,前 204年にはこの町からアナトリアの女神キュベレがローマに導入されたといわれる。ローマの援助で1~2世紀に栄えたが,初めローマ化され,のちヘレニズム化され,キリスト教は4世紀以前には伝わっていなかったと考えられる。9世紀にユスチノポリスに優位を譲り,以後衰退した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android