ミミカキタケ(耳掻茸)(読み)ミミカキタケ(英語表記)Cordyceps nutans

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミミカキタケ(耳掻茸)」の意味・わかりやすい解説

ミミカキタケ(耳掻茸)
ミミカキタケ
Cordyceps nutans

子嚢菌類バッカクキン目ニクザキン科。カメムシ類の成虫宿主とする冬虫夏草 (とうちゅうかそう) の1種で,カメムシタケともいう。林間の草むらや石ころの間から子実体を出し,宿主体は一般に地中に埋没している。子実体は長さ4~17cm,径5~8mmの針金状の柄を有し,頭部は棍棒状または長楕円体状をしている。柄部と上の 1cmほどを除いて黒色光沢を有し,頭部は柄の上部とともに橙黄色である。この頭部には多数の被子器が埋没している。日本,中国に分布する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android