地中(読み)チチュウ

精選版 日本国語大辞典 「地中」の意味・読み・例文・類語

じ‐ちゅうヂ‥【地中】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ちちゅう(地中)日葡辞書(1603‐04)〕
  3. 浄瑠璃の節章の一つ。「地」のもっとも基本的な曲節で、二の糸、古くは一の音の高さで語るもの。地ハル・地ウ・地色とともに四地の一つ。
    1. [初出の実例]「地中守彦通憲両人は姿をやつしつれ立て」(出典:浄瑠璃・舎利(1683)一)
  4. じちゅう(寺中)
    1. [初出の実例]「講頭(かうがしら)の私し、その外、総地中(そうヂチウ)、いかばかりか有り難き仕合せにござります」(出典:歌舞伎独道中五十三駅(1827)五)
  5. じちゅう(寺中)
    1. [初出の実例]「長谷寺観音の境内に妙音院といふ地中(ヂチウ)あり」(出典:人情本・春色伝家の花(1841)三)

ち‐ちゅう【地中】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「ぢちゅう」とも ) 大地のなか。土のなか。地面のうち。地下。
    1. [初出の実例]「天下有山、地中生木、小人以遠、君子所育」(出典:経国集(827)一・小山賦〈石上宅嗣〉)
    2. 「Gichǔ(ヂチュウ)。ツチノ ナカ」(出典:日葡辞書(1603‐04))
    3. [その他の文献]〔孟子‐滕文公下〕
  3. じちゅう(地中)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「地中」の読み・字形・画数・意味

【地中】ちちゆう

地下。

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