ミュラー(ドイツの劇作家 Heiner Müller)(読み)みゅらー(英語表記)Heiner Müller

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ミュラー(ドイツの劇作家 Heiner Müller)
みゅらー
Heiner Müller
(1929―1995)

ドイツの劇作家ケムニッツの近くのエッペンドルフに生まれる。ベルリーナー・アンサンブルの主任文芸員。数多くの劇作品を書く。妻インゲ(筆名インゲボルク・シュウェンクナー)の協力も特筆に値する。ブレヒト流の教育劇を得意とし、旧東ドイツの社会主義の発展途上に現れる諸問題を主題とした。古典劇を現代的にアレンジする試みも行った。前者では『建築』(1965)、後者ではソフォクレス悲劇を翻案した『ピロクテテス』(1968)が代表作。ほかに『戦闘』(1975)、『ゲルマーニア、ベルリンでの死』(1978)、『ハムレット機械』(1979)などがある。1990年(平成2)9月ドイツ文学国際学会出席のため初来日。

[宮下啓三]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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