…その際,戯曲とは,広義の演技のなかでとくに“見る”ことの側面を受け持ち,行動の全体の展望,その分節性の確認,方向の制御の責任を負うものと見ることができる。もちろん,戯曲を書く作家(劇作家)も,その内面では眼に見えない演技をしており,そのかぎりでは流れに没入して運ばれる側面を持つが,しかし,その意識の重点はあくまでも一歩ごとに踏みとどまり,全体の組立てと細部の明確さを確認することに向けられる。これに対して,他方,広義の演技は俳優の演じる狭義の演技を生みだし,この眼に見える具体的な演技が,主として行動の流動性と没入の側面を分担することになる。…
※「劇作家」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
初冠,加冠,烏帽子着ともいう。男子が成人し,髪形,服装を改め,初めて冠をつける儀式。元服の時期は一定しなかったが,11歳から 17歳の間に行われた。儀式は時代,身分などによって異なり,平安時代には髪を...