古典劇(読み)こてんげき

精選版 日本国語大辞典「古典劇」の解説

こてん‐げき【古典劇】

〘名〙
① 古代ギリシア・ローマで発達した演劇、およびその影響を受け、一六世紀から一八世紀にかけてイタリア、フランスなどに起こった悲劇喜劇。特に、ラシーヌ、コルネイユモリエールなどのフランス演をいう。アリストテレス以来の三一致の法則などを忠実に守った。また、一般にイプセン近代劇以前のヨーロッパの演劇の呼称。〔模範新語通語大辞典(1919)〕
② その国で、古くに創始され、伝承されている演劇。
※女方(1957)〈三島由紀夫〉二「古典劇の壮大な感情、われわれの日常生活とは何ら相渉らぬ感情」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典 第2版「古典劇」の解説

こてんげき【古典劇】

〈古典〉という言葉が義的であるように,〈古典劇〉という言葉もまた多義的であり,あいまいな概念である。古典劇を近代劇と対立する概念だとすれば,近代劇以前の劇が古典劇ということになる。西洋の演劇史では普通イプセン以後の劇を近代劇と呼ぶので,広義には,それ以前の劇が古典劇である。ただし,古典劇という言葉を日本の演劇史に適用することはまれにしか行われない。 狭義の古典劇の第1は,古代ギリシア演劇,古代ローマ演劇のことである。

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