ヨセリンデヨング(英語表記)Jan Petrus Benjamin de Josselin de Jong

改訂新版 世界大百科事典 「ヨセリンデヨング」の意味・わかりやすい解説

ヨセリン・デ・ヨング
Jan Petrus Benjamin de Josselin de Jong
生没年:1886-1964

オランダの民族学者で,ライデン大学教授としていわゆるライデン学派の指導者であった。はじめC.C.ユーレンベックのもとで言語学を研究し,ライデン民族学博物館のアメリカ,アフリカ部に属していたが,のちライデン大学に移った。1933-34年に東部インドネシアで調査をした。彼は博物館における同僚のW.H.ラッセルスからの刺激もあって,デュルケームモースのフランス社会学の影響を強く受け,独自のオランダ構造主義をうち立てた。教授就任講演《民族学的研究領域としてのインドネシア》(1935)がことに著名である。
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