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モース モース Mauss, Marcel

20件 の用語解説(モースの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

モース
モース
Mauss, Marcel

[生]1872.5.10. エピナル
[没]1950.2.10. パリ
フランスの社会学者,社会人類学者。 É.デュルケムの甥で,デュルケム学派の代表者。 1902年にパリ大学高等研究院の原始宗教の教授となり,25年に同大学に人類学研究所を創設。『社会学年誌』の編集にもたずさわり,31年コレージュ・ド・フランス教授。

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モース
モース
Morse, Edward Sylvester

[生]1838.6.18. メーンポートランド
[没]1925.12.20. マサチューセッツセーレム
アメリカの動物学者,進化論者。ハーバード大学ローレンス科学学校で学び,1867年ピーボディ科学アカデミーの所員として研究を続けた。 71~74年ボードウィン大学教授。 77年6月腕足類研究のため来日。

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モース
モース
Morse, Hosea Ballou

[生]1855.7.18.
[没]1934
中国官吏として活躍したアメリカ人。 1874年ハーバード大学卒業後,中国関税局で働き,1909年引退。その間およびその後も中国のためさまざまな国際会議に出席。中国経済に関する著書のほかに"The International Relations of the Chinese Empire" (3巻,1910~18) ,"The Far Eastern International Relations" (31) などがある。

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モース
モース
Morse, Jedidiah

[生]1761.8.23. コネティカットウッドストック
[没]1826.6.9. コネティカット,ニューヘーブン
アメリカの会衆派教会牧師,地理学者。 1789~1819年マサチューセッツ州チャールズタウンで牧師をつとめ,正統カルバン主義者としてユニテリアンに反対した。一方,アメリカの地理に興味をもち,アメリカで初めての地理書『簡約地理』 Geography Made Easy (1784) ,『アメリカ地理』 The American Geography (89) などを著わし,アメリカ地理学の父と呼ばれている。

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モース
モース
Morse, Samuel Finley Breese

[生]1791.4.27. アメリカ,マサチューセッツ,チャールズタウン
[没]1872.4.2. アメリカ,ニューヨーク
アメリカの画家,発明家。モールスとも呼ばれる。地理学者 J.モースの子。エール大学を卒業して渡英 (1811) 。絵画を学んで 1815年帰国,当時一流の画家として知られた。ニューヨーク大学で美術を講じるかたわら,30年代に電信機に興味をもち,38年頃までに点と線の組合せによる電信符号 (→モールス符号 ) を考案。

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モース
モース
Morse, Wayne Lyman

[生]1900.10.20. ウィスコンシンマジソン
[没]1974.7.22. オレゴン,ポートランド
アメリカの政治家。コロンビア大学卒業後,ミネソタ大学助教授,オレゴン大学教授を経て,1944年共和党からオレゴン州選出の連邦上院議員に当選,50年再選された。しかし,52年に D.アイゼンハワー大統領と R.タフト議員の政治的癒着に反発して脱党,その後民主党に入り,56,62年と続いて上院の議席を獲得した。

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デジタル大辞泉の解説

モース(Samuel Finley Breese Morse)

[1791~1872]米国の電気技師・画家。1837年、電磁石を応用した電信機械とモールス符号を発明して実験に成功。44年にワシントンボルティモア間に電信線を架設し、実用化した。モールス。

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百科事典マイペディアの解説

モース

フランスの社会学者,民族学者。社会現象に関するデュルケームの方法論を継承。ポトラッチなど交換の慣習をめぐる《贈与論》は,レビ・ストロースらに影響を与えた。人格や自我の概念が文化によって異なることや,身体論についても先駆的研究を残した。
→関連項目犠牲きだ・みのる互酬性バタイユボードリヤール

モース

米国の生物学者。ハーバード大学に学ぶ。1877年腕足類採集のため来日,翌年再び来日して東京大学初代動物学教授として,日本の近代的動物学の育成に尽力したほか,進化論の紹介や教育施設の充実にも活躍した。
→関連項目石川千代松陸平貝塚御雇外国人メンデンホール

モース

モールスとも。米国の発明家。画家であったが自然科学に興味をもち,電磁石を利用した有線電信を思いつき,1837年モールス符号を使った印字電信機を発明。のち電信会社を創立。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

モース Morse, Edward Sylvester

1838-1925 アメリカの動物学者。
1838年6月18日生まれ。明治10年(1877)腕足類採集のため来日。そのおり東京大学にまねかれ,初代動物学教授として約2年在職。大森貝塚を発見,進化論を紹介して日本の考古学,人類学に道をひらいた。後年は日本の陶器,民俗資料を収集,ピーボディー博物館などに貴重なコレクションをのこした。1925年12月20日死去。87歳。メーン州出身。著作に「大森貝塚」「日本その日その日」など。
【格言など】数ヵ月間,だれかが私より先にそこへ行きはしないかということを恐れていました(「日本その日その日」大森貝塚発見にあたって)

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朝日日本歴史人物事典の解説

モース

没年:1925.12.20(1925.12.20)
生年:1838.6.18
明治期に来日したお雇い外国人。大森貝塚を発見し,進化論を伝えたアメリカ人動物学者。メーン州に生まれ,少年時代から貝類を採集。その縁でアメリカ動物学の父ルイ・アガシーの助手となって動物学を学び,のち進化論支持の講演で有名になる。腕足類(シャミセンガイなど)を研究する目的で明治10(1877)年に来日した折,東大に招かれて初代の理学部動物学教授となり,2年間の在職中に動物学研究の基礎を据え,東京大学生物学会(現日本動物学会)を創立した。佐々木忠次郎,飯島魁,岩川友太郎,石川千代松は弟子。動物学以外でも,明治10年横浜から東京に向かう列車内から大森貝塚を発見,これを発掘して日本の考古学と人類学の幕を開いた。また大衆講演で進化論を紹介し普及させた。さらに東大首脳に進言して日本初の大学紀要を発刊させたり,フェノロサメンデンホールを東大教授として推薦,ビゲローとローウェルの来日も彼につながるなど,明治日本への影響は大きかった。 一方,モース自身も日本の陶器や民具に魅されて後半生が一変し,明治15~16年に再来して収集に努めるなど,1880年以後36年間も館長を勤めたセーラムのピーボディ科学アカデミー(現ピーボディ博物館)を拠点に世界有数のコレクションを作りあげた。その収集品は,主著『日本の住まい』(1886)や『日本その日その日』(1917)とともに,われわれの父祖の生活を伝える得難い資料である。親日家の欧米人も多くはキリスト教的基準で日本人を評価しがちだったなかで,モースは一切の先入観を持たずに物を見た,きわめて稀な人物だった。それゆえに人々に信用され,驚くほど多岐にわたる足跡を残せたのだろう。<著作>『大森貝塚』『動物進化論』(近藤義郎・佐原真訳)<参考文献>磯野直秀『モースその日その日』,守屋毅編『モースと日本』,鵜沼わか『モースの見た北海道

(磯野直秀)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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世界大百科事典 第2版の解説

モース【Edward Sylvester Morse】

1838‐1925
アメリカの動物学者。日本ではモールスとも呼ばれた。メーン州に生まれる。製図工として働く一方,幼少のころから貝を収集して貝殻の収集研究家として知られるようになり,ハーバード大学のJ.L.R.アガシーのもとで助手を務め腕足類の研究に携わった。フロリダでは貝塚を発掘し,現生種との比較研究を行っている。1877年6月,腕足類などの採集の目的で来日,はからずも東京大学理学部動物学生理学教授に招かれ,79年8月までその職にあった。

モース【Friedrich Mohs】

1773‐1839
ドイツの鉱物学者,モース硬度計(鉱物硬度表)の製作者。ハルツ河畔のゲルンローデに生まれ,小さいときから自然科学に興味をもった。ハレ大学で物理学と数学を学び,1798年フライベルク鉱山学校に入り,A.G.ウェルナーのもとで鉱物学を学んだ。1802年にはイギリスに招かれ,アイルランドスコットランドの地質と鉱物の研究を行った。各地の大学の教職を務めながら,師ウェルナーの体系を改定して,新しい鉱物分類法の確立に努めた。

モース【Hosea Ballou Morse】

1855‐1934
アメリカの中国研究家。ハーバード大学を卒業後,30年以上もの長い間,中国の海関に勤務した。彼は在職中から中国研究に着手し,引退後はイギリスに住んで著述に専念した。おもな著書に,中国の貿易,政治制度を対象とした《The Trade and Administration of China》(1908),詳細な中国の対外関係史研究である《The International Relations of the Chinese Empire》(1巻,1910。

モース【Harold Marston Morse】

1892‐1977
アメリカの数学者。メーン州で生まれ,そこで育った。ハーバード大学から学位を得て,兵役に服した後,1920年からコーネルブラウン,ハーバードの各大学で教え,35年以降はプリンストン高等研究所教授であった。変分法の問題を大域的に取り扱って,多様体と測地線の研究に新生面を開いた。この理論は今日ではモース理論と呼ばれ,位相幾何学微分幾何学,力学系理論に多大の影響を与えた。主著に《大域変分学The Calculus of Variations in the Large》(1934)がある。

モース【Marcel Mauss】

1872‐1950
フランスの社会学者,民族学者。エピナルに生まれ,ボルドー大学を経てパリ高等研究院でインド宗教史を専攻した。1902‐30年,同研究院〈非文明民族の宗教史〉講座,31‐39年コレージュ・ド・フランス社会学講座担当のかたわら,1926‐39年にかけてレビ・ブリュール創設のパリ大学民族学研究所で民族誌学を講じた。みずからの実地調査を試みることはなかったが,インド古代社会からポリネシアオーストラリア,北米インディアン社会に及ぶ該博な知識を背景に多くの民族学者を育成し,フランス人類学の基礎を作った。

モース【Samuel Finley Breese Morse】

1791‐1872
アメリカの画家,技術者。電信のモールス符号を発明し,アメリカにおける電信の実用化を推進した。マサチューセッツ州チャールズタウンで牧師の子として生まれた。イェール大学在学中に電気に興味をもった。ロンドンローヤル・アカデミーで絵を学び,肖像画家として知られるようになった。38歳のときに,イタリアでさらに修業すべく再度渡欧し,パリで腕木式信号機を見てこれに郵便よりもすぐれた点があることを感じた。1832年に帰国する航海の船上で,ドット〉とダッシュ〈―〉の符号を用いる電信を着想した。

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大辞林 第三版の解説

モース【Marcel Mauss】

1872~1950) フランスの社会学者。デュルケームの甥おい。その著「贈与論」で交換を論じ、社会現象を全体的社会的事実として把握することを唱え、構造主義に大きな影響を与えた。他に「供犠論」など。

モース【Morse】

〔Edward Sylvester M.〕 (1838~1925) アメリカの動物学者。1877年(明治10)来日。80年帰国。82年再来日。大森貝塚を発見、その調査にあたり、また東京大学で動物学を講じ進化論を紹介するなど日本の考古学・人類学に道を開いた。モールス。
〔Samuel Finley Breese M.〕 (1791~1872) アメリカの発明家。美術教授を務めながら、1837年に電磁石を応用した電信機を発明。44年にはワシントン・ボルティモア間に初の電信線を架設した。モールス。 → モールス符号

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内のモースの言及

【石川千代松】より

…東京大学理学部動物学科を卒業(1882)。学生のころ初代の動物学教授となったアメリカのE.S.モースの影響を受け,進化論に関心を示す。1883年モースの講義をまとめた《動物進化論》を著したのを手始めに進化論の啓蒙活動を行う。…

【考古学】より

…60年代の後半からアメリカのビンフォードL.R.Binfordらが提唱している〈新しい考古学(ニュー・アーケオロジーnew archaeology)〉も,この二つの伝統の上に,一般システム論や統計学の原理を導入したものである。 日本における科学的な考古学は,1877年,アメリカ人E.S.モース大森貝塚の発掘を行ったときに始まるとされている。86年,坪井正五郎らは東京大学理学部を中心として東京人類学会を結成,95年,三宅米吉らが帝室博物館を中心として考古学会を結成,この二つの組織が明治期の日本考古学を推進した。…

【進化論】より


【日本の進化論】
 江戸時代末期近く石門心学者の鎌田柳泓(りゆうおう)(1754‐1821)が著した《心学奥の桟(かけはし)》(1816稿,1822刊)に進化の観念がのべられており,それは蘭学書よりの知識にちがいないが,詳細は不明とされる。明治時代に入り,松森胤保(たねやす)《求理私言》(1875)に進化のことが書かれたが,進化論の最初の体系的な紹介は1878年に東京大学動物学教授として来日したアメリカ人E.S.モースによってなされた。その講義はのち石川千代松訳《動物進化論》(1883)として刊行された。…

【結晶学】より

…まず鉱物学者ワイスC.S.Weissは結晶の異方性に注目し,晶帯および結晶軸の概念を用いて結晶形態の研究を行ったが,斜交軸をとることに考え及ばなかったために,一部の現象の解釈に混乱が残った。斜交軸をとる必要がある場合もあることは,間もなく鉱物学者モースF.Mohsが指摘し,彼の弟子ナウマンC.F.Naumannがその必要性を確立した。1830年に鉱物学者ヘッセルJ.F.C.Hesselが32種の結晶学的点群の導出に成功したが,この重要な発見はその後60年もの長い間世に知られないままであった。…

【結晶学】より

…まず鉱物学者ワイスC.S.Weissは結晶の異方性に注目し,晶帯および結晶軸の概念を用いて結晶形態の研究を行ったが,斜交軸をとることに考え及ばなかったために,一部の現象の解釈に混乱が残った。斜交軸をとる必要がある場合もあることは,間もなく鉱物学者モースF.Mohsが指摘し,彼の弟子ナウマンC.F.Naumannがその必要性を確立した。1830年に鉱物学者ヘッセルJ.F.C.Hesselが32種の結晶学的点群の導出に成功したが,この重要な発見はその後60年もの長い間世に知られないままであった。…

【贈物】より

…cadeauは元来〈飾り文字〉の意で,食事の折に室内楽の演奏を提供することをも指していることからわかるように,〈お返し〉の拘束力の少ない〈気軽な贈物〉である。またM.モースは,ゲルマン語のGiftが贈物を示すと同時に毒の意味を含むことと,ゲルマン古伝説に不運の因となる贈物というテーマがよく見られることを指摘している。 ヨーロッパの王侯貴族の重要な徳目は〈気前のよさ〉であって贈物には馬,武具,装身具,衣服,食品といった序列があった。…

【貨幣】より

…また儀礼の面の強い贈与行為が,この物に含まれる霊ゆえに,贈与,うけとり,返礼という一連の連鎖,贈答となり,呪力をもつ物品が交換という形式をつくりだす,ともされる。これらはM.モースによって論じられている。(4)宗教説 この説は牛が貨幣となっていたり,牛をかたどった鋳貨が貨幣となっていたことと,牛を聖なる動物とみたてる宗教が古代ギリシア,インドに存在することとに着目したものである。…

【犠牲】より

…羅列的に並べてみると,いかにもその目的には一貫性がないかにみえるが,いずれも状態変更や場所的移動あるいは時間的推移のなかでの状況変化の境において行われ,この点では,その境界状況で状態変更を確認する儀礼として,ファン・ヘネップやV.ターナーなどが一般化した通過儀礼の機能と重なる。 フランスの人類学者M.モースは犠牲の一般的パターンを次のように示した。儀礼とは,人と象徴的意味を与えられたものとが,定められた手順に従って,一定の場所で時系列にそって関係しあう,一連のできごとの連鎖とみることができる。…

【経済人類学】より

…人類学者B.K.マリノフスキーは,西太平洋メラネシアのトロブリアンド諸島での原住民生活の多岐にわたる実地調査をもとに《西太平洋の遠洋航海者》(1922)を著し,文化が異なれば経済活動も異なった制度,習慣,法律のもとで異なった動機に基づいて営まれることを示し,異文化の経済生活を説明するのに経済学が想定する最少努力の原理を担う〈原始的経済人〉は〈想像上の役立たずの生きもの〉だと論じた。ほぼ時を同じくして社会人類学を主唱するM.モースが,未開社会における贈与に関する民族誌資料を広く渉猟し,《贈与論》(1925)を著した。贈与という行為が,与え,受け取り,返済するという一連の行為のつながりとして成り立っており,これらの連鎖は,経済はもちろん,道徳,宗教,法などほかの社会関係が絡みあった,まとまりのある一つの事象になっていることを明らかにした(贈物)。…

【互酬】より

…このような行為を動機づける観念,あるいはこの種の観念によって基礎づけられた社会関係を互酬と呼ぶ。M.モースは古代社会,未開社会にみられる,食物,財産,女性,土地,奉仕,労働,儀礼等,さまざまのものが贈与され,返礼される互酬的システムを義務的贈答制,あるいは全体的給付関係と名づけ,これを社会的紐帯の根幹とみた。またマリノフスキーはトロブリアンド諸島の調査によって,その部族生活のすべてにギブ・アンド・テークの関係が浸透していて,すべての儀礼や法的・慣習的行為は贈与と返礼を伴って行われると報告し,互酬のうちに法の基本原理を見いだしている。…

【文明】より

…もう一つは民族文化に対する世界文化ともいうべきもので,文化がたいていの場合民族や言語や伝統と結びついていて,国境を越えていくことがないのに対し,文明は民族や国家を超えて普及していくものをさす。このように国境を越えて広まるものをM.モースは〈文明事象fait de civilisation〉と呼んでいる。 現代文明は,科学技術の生み出した機械,コンピューター・システムが人間生活のあらゆる領域に浸透し,そこに広範かつ濃密なネットワークをつくりあげ,〈技術環境〉とでも名づけられうる新しい人間環境をつくりあげていることで,過去の文明とは区別される。…

【ポトラッチ】より

…したがって全財産をかけてポトラッチを行うこともあり,また,贈物の贈与ではなく,相手の目の前でみずからの毛皮や毛布,油入りの樽,家屋などを焼却したり,貴重な銅のプレートなどをたたきこわしたり,ときにはみずからの奴隷を殺したりすることによって,気まえのよさを誇示することもあった。 フランスの社会学者M.モースはポトラッチの本質を,贈与する義務,受け取る義務,返礼の義務,の三つの義務と規定した。社会的地位を保つためには,来客に対し贈物を贈与しなければならず,来客はその贈物を受け取り,返礼しなければならない。…

【電気通信】より


[電信の始まり]
 電気通信の実用化は電信から始まっている。1837年にニューヨーク市立大学の美術教授であった画家のS.F.B.モースが実用的な電信機を発明し,文字や数字を符号化して伝達する方式を考案した。これが電気通信の事実上の幕あけといってもよいであろう。…

【電報】より

…しかし,その労働集約的特性ゆえに,電話,ファクシミリ,電子メールといった他の近代的なメディアに比較してコストが割高となり,日本のみならずほとんどの先進工業国で電報の経営状態が悪化している。 電報は1845年,アメリカの画家であり,モールス符号の発明者であったS.F.B.モースによって発明された。モールス符号による電報の事業化は,その優れた簡便さによって,しだいに軌道に乗ることとなった。…

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