一句一直(読み)いっくいっちょく

精選版 日本国語大辞典 「一句一直」の意味・読み・例文・類語

いっく‐いっちょく【一句一直】

〘名〙 連俳で、会席三箇条の掟(おきて)の一つ。付句を出して指合(さしあい)を指摘された場合、その作者一度だけは直して再提出できるが、訂正句にさらに指合があった場合は、その句を捨て他人と交替しなければならないこと。もと千句興行の際、一作者の付句に時間を費やすのを避けるため設けられた掟であるが、のち百韻、歌仙などの会席にも準用された。〔俳諧・暁眠起(1714)〕

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