会席(読み)カイセキ

精選版 日本国語大辞典 「会席」の意味・読み・例文・類語

かい‐せきクヮイ‥【会席】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 何人かの人が会合する席。寄合いの家、または場所。多く、茶、連歌、俳諧などの集まりにいう。
    1. [初出の実例]「今日は連歌の御会席(クヮイセキ)にて候」(出典太平記(14C後)三二)
  3. かいせきりょうり(会席料理)」の略。
    1. [初出の実例]「かってに入て山海の珍物を、思ひのままにれうりして、くゎいせきをいだしつつ、ぜんもあがれば火をなおし」(出典:御伽草子・酒茶論(室町末))
  4. かいせきぢゃや(会席茶屋)」の略。
    1. [初出の実例]「その十二軒の会席(クヮイセキ)に、小池と呼ばれし一と構」(出典:人情本春色辰巳園(1833‐35)初)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の会席の言及

【懐石】より

…茶の湯の席で,茶事の一部として饗される食事。懐石(会席)料理ともいう。これは式正(しきしよう)の本膳料理に対応する表現でもある。…

【会席料理】より

…江戸中期以後民間で行われるようになった食事形式。会席の語は茶の湯,連歌などの寄合いの場の意であるが,そうした集会,さらには茶の湯の席で供される食事をさすこともある。現在のような会席料理が始まった時期について,《続飛鳥川》(1810ころ?)は安永(1772‐81)の末とし,《武江年表》(1849‐50)は享和年間(1801‐04)としている。…

※「会席」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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