三界無安(読み)サンガイムアン

デジタル大辞泉 「三界無安」の意味・読み・例文・類語

さんがい‐むあん【三界無安】

《「法華経譬喩品ひゆぼんの「三界安きこと無し、なお火宅のごとし」から》現世は苦痛に満ちていて、少しも安心ができないということ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「三界無安」の意味・読み・例文・類語

さんがい‐むあん【三界無安】

〘名〙 (「法華経‐譬喩品」の「三界無安、猶如火宅」による語) 仏語。この世は苦しみが多く、あたかも火に包まれた家にいるように、しばしも心が安まらない意。三界火宅。三界に家なし。
宝物集(1179頃)「三界無安喩火宅の如し、輪王之位も七宝不久非相も阿鼻をまぬがれず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android