中低(読み)ナカビク

デジタル大辞泉 「中低」の意味・読み・例文・類語

なか‐びく【中低】

[名・形動]
中央部が低くなっていること。また、そのさま。なかくぼ。「中低になっている土地
鼻の低いこと。また、そのさま。
「横から見ると随分しゃくれた―の顔であるが」〈荷風つゆのあとさき

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「中低」の意味・読み・例文・類語

なか‐びく【中低】

[1] 〘形動〙
① 中央が低くなっているさま。中ほどがくぼんでいるさま。なかくぼ。〔天正本節用集(1590)〕
洒落本・蕩子筌枉解(1770)孟城坳「田町のうらどほりに坳垤(あうてつ)といふて中(ナカ)びくのところにわびしき茅屋をたて」
② 鼻の低いさま。顎(あご)と額が出ていて真中のくぼんでいるさま。
※評判記・満散利久佐(1656)小太夫「きめこまやかに、尋常成(なる)生つきなれど、啼かほ也、中(ナカ)びく也」
[2] 〘名〙 取引市場で、中限の相場が当限・先限よりも安いこと。〔新聞語辞典(1933)〕

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