九七式戦闘機(読み)きゅうななしきせんとうき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「九七式戦闘機」の意味・わかりやすい解説

九七式戦闘機
きゅうななしきせんとうき

日本陸軍初の低翼単葉戦闘機中島飛行機設計製作ノモンハン事件から太平洋戦争初期までの代表的な戦闘機で,旋回性能と操縦性に優れ,当時世界最優秀機の評判をとった。 1942年アメリカ軍のB-25爆撃機が日本本土を空襲するようになると,迎撃に向かっても追撃することができず,第一線からは退いたが,その後も練習機として生産された。エンジンが金星九 (870馬力) 1,乗員1,全長 7.53m,全幅 11.33m,総重量 1790kg,最大速度時速 470km,航続距離 627km。武装は 7.7mm機関銃2,25kg爆弾4を搭載。総生産数は練習機を除いて 3386機。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報