翻訳|engine
日本語のエンジンという言葉は内燃機関の意味に使われることが多いが,さらに内燃機関と類似の働きをする種々の原動機に対する呼名としても広く使われており,厳密な定義はむずかしい。engineの日本語訳は,機関または発動機で,機関が種々の動力発生装置一般に対する総称として使われるのに対し,発動機は内燃機関に限定して使われ,したがって術語になった場合も,例えば内燃機関であるガソリンエンジンに対してはガソリン機関,ガソリン発動機という言い方がされ,一方,外燃機関であるスチームエンジンは蒸気機関と称されても蒸気発動機と訳されることはない。このように,機関,発動機という言葉はそれぞれの意味も比較的明りょうであるが,エンジンという言葉が多用されるようになるにつれて,その使い分けがあいまいになってきている。
英語のengineという言葉も,時代によって使われ方に変遷がある。engineは〈精巧な〉という意味のingeniousから転訛(てんか)したもので,蒸気機関が出現するまでは機械の装置や機構一般のことを意味しており,現在でもengineにはこの意味もある。例えば,今でも消防車のことをfire engineと呼ぶのはそのなごりといえよう。steamengine(蒸気機関)の広範な普及に伴い,19世紀には,単にengineといえば,蒸気機関のことを指すまでになった。その後,新しく開発,実用化された各種の原動機に対しても,engineという言葉が使われたが,日本語のエンジンと同様,とりわけ内燃機関に対してよく用いられるのは,現代の内燃機関が,かつての蒸気機関の役割とイメージを最もよく受け継いでいることにも無関係ではなさそうである。
執筆者:酒井 宏
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1936- 昭和後期-平成時代の女優,声優。昭和11年10月16日生まれ。昭和32年俳優座養成所をでて,テレビ界にはいる。NHKの「ブーフーウー」で声優としてみとめられ,54年テレビアニメ「ドラえもん...
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