井筒屋庄兵衛(読み)いづつやしょうべえ

精選版 日本国語大辞典 「井筒屋庄兵衛」の意味・読み・例文・類語

いづつや‐しょうべえ ゐづつやシャウベヱ【井筒屋庄兵衛】

江戸時代京都書肆(しょし)俳書出版で知られ、蕉門の俳書はほとんどこの書肆より刊行されている。初代が初めて俳書を出版したのは承応元年(一六五二)で、以後百五十余年、五代にわたって出版活動を続けた。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の井筒屋庄兵衛の言及

【本】より

…平賀源内《風流志道軒伝》《根南志具佐(ねなしぐさ)》(1763)などを先駆とし,次代には十返舎一九《東海道中膝栗毛》(1802‐22)が大当りし,式亭三馬《浮世風呂》《浮世床》などの傑作が出る。また,江戸時代には俳書がよく出版されるが,元禄(1688‐1704)ごろからは京都の井筒屋庄兵衛がこれを独占し,同様に謡本では山本長兵衛,浄瑠璃本では山本九兵衛などが独占した。江戸では須原屋茂兵衛の〈武鑑〉〈地図〉,大坂で炭屋五郎兵衛の後藤(芝山)点〈四書〉〈五経〉のような独占を生じた。…

※「井筒屋庄兵衛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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