妓女(読み)ギジョ

デジタル大辞泉 「妓女」の意味・読み・例文・類語

ぎ‐じょ〔‐ヂヨ〕【×妓女/伎女】

芸妓げいぎ。また、遊女
平安時代内教坊ないきょうぼうに所属して女舞おんなまいを行った女性

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普及版 字通 「妓女」の読み・字形・画数・意味

【妓女】ぎじよ(ぢよ)

歌舞する女。〔後漢書、光武十王、済南安王康伝〕錯(康の子)太子爲(た)りし時、康の鼓吹の妓女宋閏を愛し、をして之れを招かしめしも得ず。錯怒りて、自ら劍を以てを刺す。

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世界大百科事典(旧版)内の妓女の言及

【芸者】より

…芸者の別称ともなった〈左褄(ひだりづま)〉は,着物をはしょらずに着るために戸外を歩くときは左手で褄をとる所作に基づくが,裾を引いた〈出〉の衣装を着て約束(予約)の席へおもむく習慣がすたれるとともに,左褄を見ることはまれとなった。【原島 陽一】
[中国の妓女]
 中国では芸者のことを妓女(ぎじよ)という。妓女は芸妓ばかりではなく,娼妓をも意味し,売春を専門とする下級の妓女は野妓女といい,また上海方面では野鶏とよばれる。…

【遊女】より

…売春婦の古称。日本の文献に遊女のことが出るのは《万葉集》の遊行女婦(うかれめ)が最も古く,以後10~12世紀ころまでに,うかれめ,遊女(あそびめ∥あそび),遊君(ゆうくん),および中国語の妓女(ぎじよ),娼女(しようじよ),傾城(けいせい)などの称が使われるようになった。以後これらの用語が併用されるなかで,遊女の語が音読して〈ゆうじょ〉となって広く用いられた。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」