明荷(読み)あけに

精選版 日本国語大辞典 「明荷」の意味・読み・例文・類語

あけ‐に【明荷】

〘名〙
① 竹またはむしろでつくった旅行用のつづら一種。角や縁に割り竹をつけ、ふたをあけやすくした。
※俳諧・七柏集(1781)「打かさねたる明荷跡つけ 軒はまだ雫ながらに雨の月〈蓼太〉」
② 相撲の関取場所入りのとき、支度部屋に運び込む身の回りの品を入れたつづら。〔歌舞伎有松染相撲浴衣(有馬猫騒動)(1880)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報