昔の世(読み)ムカシノヨ

デジタル大辞泉 「昔の世」の意味・読み・例文・類語

むかし‐の‐よ【昔の世】

過去の世。往昔
「おぼろげの―のあたならぬ人は」〈・若菜上〉
生まれる以前の世。前世
「―ゆかしげなり」〈紅葉賀

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「昔の世」の意味・読み・例文・類語

むかし【昔】 の 世(よ)

① 過ぎ去った世。過去の世。往昔。
源氏(1001‐14頃)若菜上「おぼろげの、むかしのよの、あだならぬ人は」
② 生まれない前の世。前世。前生。
※源氏(1001‐14頃)紅葉賀「上達部は、皆さるべきかぎりよろこびし給も、この君にひかれ給へるなれば、人の目をもおどろかし、心をもよろこばせ給、むかしの世ゆかしげなり」

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