湯ノ小屋(読み)ゆのこや

改訂新版 世界大百科事典 「湯ノ小屋」の意味・わかりやすい解説

湯ノ小屋[温泉] (ゆのこや)

群馬県利根郡みなかみ町の旧水上町にある温泉。単純泉,40~85℃。水上温泉郷の最奥部にあり,至仏山西麓,楢俣(ならまた)川支流の湯ノ小屋川のほとりにわく。鎌倉時代の初めに奥州藤原氏の一族が隠棲して開かれたとされるが,古くから一軒宿の湯治場として土地の人々に親しまれてきた。近年,奥利根探勝の足場としてハイカー,釣客,保養客の利用が増えたが,山の湯の面影を残す。付近には洞元湖藤原湖奥利根民俗集古館などがあり,尾瀬の鳩待峠まで尾瀬奥利根林道が通じている。JR上越線水上駅からバスが通じる。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の湯ノ小屋の言及

【至仏山】より

…東側の鳩待(はとまち)峠と尾瀬ヶ原南端の山ノ鼻小屋から登山路がある。西麓には楢俣(ならまた)ダム(1955完成)によって利根川をせき止めてつくられた洞元湖や湯ノ小屋温泉(単純泉,40~85℃)がある。【徳久 球雄】。…

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