足場(読み)あしば(英語表記)scaffold; stage

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

足場
あしば
scaffold; stage

建築工事において,高いところで作業を行う人間の足がかりのために,かりに組立てた構造物のこと。パイプ丸太などを使って組立てる形式 (組立足場) と,屋上,軒先または梁などから吊られている形式 (吊足場) の2種類に大別できる。足場の材料には,鋼製のパイプなどが使われることが多く,丸太が用いられることは少くなった。これらは労働安全衛生規則の規定に従ったものでなければならない。パイプまたは丸太の間に渡す足場板は,骨組みにしっかり結びつけておくことが必要であり,高さ 75cm以上の位置に手すりをつけることも必要である。高層建築物の場合,建物の外周面での作業,たとえば窓ガラスを外側から拭くために,屋上から降ろす吊足場などには,強風に揺られてもだいじょうぶなように安全を確保することが必要である。

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デジタル大辞泉の解説

あし‐ば【足場】

足を踏みたてる所。足元のぐあい。足掛かり。「足場が悪くて力が入らない」
足を掛ける所。特に、高所での作業のため丸太や鋼管などで組み立てたもの。「足場を組む」
物事をするときの基盤とする所。立脚地。土台。「足場を固める」
交通の便のぐあい。「通うのに足場が悪い」

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大辞林 第三版の解説

あしば【足場】

高い所で作業をするために、丸太・鋼管などで組み立てた仮設構造物。 「 -を組む」
足を踏みつける場所。また、足もとの具合。足掛かり。 「雨上がりで-が悪い」
物事をしようとする時のよりどころ。土台。 「 -を固める」
交通の便。 「 -が良い」

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精選版 日本国語大辞典の解説

あし‐ば【足場】

〘名〙
① 足を踏みたてる場所。歩くところ。また、その具合。立脚地。足がかり。あししろ。あしだち。あしど。
※地蔵菩薩霊験記(16C後)一〇「足場(アシバ)のあしき所に岸近く草のしげりたる所を」
※読本・南総里見八犬伝(1814‐42)五「地炕(ゐろり)の中に足場を揣(はか)りて且(しばら)く透(すき)を窺ひつつ」
② 建築や高い所の工事などの際、作業の便宜のために、仮に丸太や鋼管などを組んで作ったもの。あししろ。あしがかり。あなない
※滑稽本・浮世風呂(1809‐13)前「掘抜(ほりぬき)の足代(アシバ)へ、家鴨(あひる)が登らうといふざまで」
③ 物事をしようとする時のよりどころ。土台。基礎。また、きっかけ。あししろ。あしがかり。〔日葡辞書(1603‐04)〕
※人間嫌ひ(1949)〈正宗白鳥〉「このS社を足場にして、在京中の用事を足した」
④ そこから出かけるときやそこへ寄るときの交通の便。
※漫談集(1929)花の噂〈大辻司郎〉「花あやめ、かきつばたの見物も、大概は田舎の遠い方で足場(アシバ)が悪いのと、泥臭いのでつい億劫になる」

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