藤原湖(読み)ふじわらこ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「藤原湖」の意味・わかりやすい解説

藤原湖
ふじわらこ

群馬県利根(とね)郡みなかみ町にある人造湖。利根特定地域総合開発の一環として1957年(昭和32)利根川上流に完工した洪水防止、発電灌漑(かんがい)用水など多目的の藤原ダムによってできた。ダムは長さ230メートル、高さ94.5メートルで、藤原の民家169世帯、田畑山林151ヘクタールが水没した。湖面の標高約650メートル、周囲21キロメートルの狭長な湖で、ダムの下に無人の藤原発電所(最大出力2万2200キロワット)がある。JR上越新幹線上毛(じょうもう)高原駅や上越線水上駅からバスが通じ、観光客が多く、近くに宝川温泉(たからがわおんせん)もある。

[村木定雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android