然く・爾く(読み)しかく

精選版 日本国語大辞典 「然く・爾く」の意味・読み・例文・類語

しか‐く【然く・爾く】

〘副〙 (副詞「しか」に副詞語尾「く」の付いたもの) そのように。さように。平安時代漢文訓読の際に用いられた語。
※天理本金剛般若経集験記平安初期点(850頃)「精誠感びを致すこと然(シカク)す」
牛肉馬鈴薯(1901)〈国木田独歩〉「この近藤はしかく寛大なる主人ではない」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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