種虫(読み)しゅちゅう

精選版 日本国語大辞典 「種虫」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐ちゅう【種虫】

〘名〙 原生動物胞子虫類の生活史上における一時代。種虫は包嚢の中に生じたいくつかの接合体の中にでき、それらが一個ずつ遊離してさらに増殖をかさねる。マラリヤ病原虫の種虫は、蚊の胃壁中の包嚢から唾液腺中に入り、蚊がヒトを刺すときに人体の血液中に入る。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「種虫」の意味・わかりやすい解説

種虫
しゅちゅう
sporozoite

胞子虫類の生活史上の一時期幼生胞子内に内蔵されているが,宿主内に入ると胞子の殻を破って出て,宿主の細胞に侵入する。そのまま有性型の成虫になる場合と,無性的な繁殖を行なってから有性型の成虫になる場合とがある。

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