精選版 日本国語大辞典 「胞子虫類」の意味・読み・例文・類語 ほうしちゅう‐るいハウシチュウ‥【胞子虫類】 〘 名詞 〙 寄生性の原生動物。宿主は全動物界に及び、脊椎動物に害を与えるものも多い。その生活史の一時期に胞子を形成する。口、肛門、収縮胞などがなく、養分は体表を通じて摂取される。有性・無性の両生殖で盛んに増殖する。マラリア病原虫は有名。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
日本大百科全書(ニッポニカ) 「胞子虫類」の意味・わかりやすい解説 胞子虫類ほうしちゅうるい アピコンプレックス門胞子虫綱Sporozoeaに属する動物群。従来、原生動物門胞子虫亜門に分類された動物群のうちから極嚢胞子虫類(きょくのうほうしちゅうるい)と無極嚢胞子虫類を除いて新生されたグループで、おもにグレガリナ、コクシジウム、ピロプラズマの3類で構成されている。人類にとって重要な病原であるトキソプラズマ、サルコキスティス、マラリア原虫などは、すべてコクシジウム類に属する。[小山 力][参照項目] | アピコンプレックス類 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「胞子虫類」の意味・わかりやすい解説 胞子虫類ほうしちゅうるいSporozoa 原生生物界胞子虫類に属する生物の総称。すべて寄生性で,生活史のある時期に必ず胞子をつくり,胞子内に 1個ないし多数の種虫を生じる。無性生殖と有性生殖を繰り返す複雑な生活史を営むものが多く,無性的には二分裂,複分裂,出芽などにより増殖する。宿主体内での複分裂は特に増員生殖と呼ばれる。宿主は各種の動物にわたり,中間宿主をもつものも少なくない。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報