結衆(読み)けっしゅ

精選版 日本国語大辞典 「結衆」の意味・読み・例文・類語

けっ‐しゅ【結衆】

〘名〙 (「けっしゅう」とも。「しゅ」は「衆」の呉音、「しゅう」は漢音) 仏語。あることを目的として集まった団体の構成員。
二十五三昧式(988)「一、可結衆之中有病之時致用心事」
発心集(1216頃か)七「結衆(ケッシュ)の中にさきだつ人あれば」

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世界大百科事典(旧版)内の結衆の言及

【宮座】より


[名称]
 宮座は古代から中世の商工業や芸能などの〈座〉の成立と根底を同じくするが,のちには社殿での座席の意味と解されるようになった。宮座を意味する民俗語彙には,祭座,頭座,一族座,座衆,宮衆,宮講,神事講,結衆,座株,宮持,宮仲間,神官(じがん),社人衆,宮組,座仲間,頭仲間,祭仲間,宮筋,祝株(ほうりかぶ),モロトなどがある。現在,宮座は近畿地方を中心に,ほぼ越前・若狭(福井県),美濃(岐阜県),伊賀・伊勢(三重県)から西の中国,四国,北九州に分布しており,東日本にはその事例は多くない。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」