緑の党[ドイツ](読み)みどりのとう[ドイツ](英語表記)Die Grünen

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「緑の党[ドイツ]」の意味・わかりやすい解説

緑の党[ドイツ]
みどりのとう[ドイツ]
Die Grünen

ドイツの政党。環境保護,反核,反原発,平和を主張する。 1980年1月,西ドイツの市民運動組織,環境保護団体などを結集し,全国政党として組織された。 1980年代に躍進し,83年総選挙では連邦議会で 27議席,87年に 44議席を獲得し,87年にはドイツ社会民主党 SPDと連合しヘッセン州政権に参加,89年6月のヨーロッパ議会選挙ではヨーロッパの同種の組織を結集し,「虹」グループとして 29議席を獲得した。 90年 12月のドイツ統一選挙では議席を失ったが,旧東ドイツの「90年連合」と組んで連邦議会に進出,93年5月正式に合体して「90年連合=緑の党」となった。また,94年には SPDとの協力路線を打出し,96年なかばまでに4州で連立政権を組んでいる。さらに 98年9月の総選挙では第3党に躍進,第1党となった SPDと連立し,初めて政権入りを果した。

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