羽風(読み)ハカゼ

デジタル大辞泉 「羽風」の意味・読み・例文・類語

は‐かぜ【羽風】

鳥や虫が羽を動かすときに起きる風。
舞う人の袖の動きが起こす風。
求子もとめご舞ひてかよる袖どものうち返す―に」〈匂宮

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「羽風」の意味・読み・例文・類語

は‐かぜ【羽風】

〘名〙
① 鳥や虫などが羽を動かすことによっておこる風。
古今(905‐914)春下・一〇九「こづたへばおのがはかぜにちる花をたれにおほせてここらなくらん〈素性〉」
② 舞う人の振り動かす袖から生じる風。
源氏(1001‐14頃)匂宮「求子(もとめご)舞ひて、かよる袖どもの、うち返すは風に、お前ちかき梅の、いといたく、ほころびこぼれたる」

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