苧綱(読み)おづな

精選版 日本国語大辞典 「苧綱」の意味・読み・例文・類語

お‐づな を‥【苧綱】

〘名〙 麻でなった綱。古代から近世に至るまで船の各種綱具として最上とされ、碇綱身縄、手縄その他強度を要する箇所に用いる。加賀国産出のものを極上とし、特に加賀苧綱、かがすと呼んだ。
吾妻鏡‐建久元年(1190)九月二〇日「東大寺作事縄料苧〈略〉東大寺苧綱事」
※船皆具之名并遣方(17C末)「苧綱〈略〉大風の時用立に持つ也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android