大風(読み)オオカゼ

デジタル大辞泉 「大風」の意味・読み・例文・類語

おお‐かぜ〔おほ‐〕【大風】

強く激しく吹く風。暴風
[類語]強風烈風暴風雨風波風風浪風雪風雨無風微風そよ風軟風突風疾風はやて颶風爆風ストーム台風ハリケーンサイクロン神風砂嵐つむじ風旋風竜巻トルネード追い風順風向かい風逆風横風朝風夕風夜風春一番春風しゅんぷう春風はるかぜ花嵐薫風風薫る緑風やませ涼風すずかぜ涼風りょうふう秋風野分き木枯らし空風寒風季節風モンスーン貿易風東風ひがしかぜ東風こち西風偏西風南風みなみかぜ南風はえ凱風北風朔風松風まつかぜ松風しょうふう山風山颪谷風川風浜風潮風海風陸風熱風温風冷風

おお‐ふう〔おほ‐〕【大風】

[名・形動]
おごり高ぶって、人を見下すような態度をとること。また、そのさま。横柄おうへい
「―に鼻音で答えると、急に言葉使いまでがぞんざいになって」〈里見弴多情仏心
気が大きくて小さなことにこだわらないこと。また、そのさま。
「江戸子の物買ふ様に―に買うた所が」〈滑・浮世風呂・四〉
[類語]野放図勝手わがまま横着身勝手得手勝手手前勝手自己本位好き放題好き勝手気随気ままほしいまま恣意的しいてき利己的エゴイスチック好き自分勝手気任せ奔放自由尊大横柄傲然高慢傲慢驕慢倨傲高姿勢高飛車高圧的居丈高権柄尽く・偉そう・口幅ったい僭越越権不遜態度が大きい我が物顔空威張り野太い図太い太い豪胆厚かましい図図しいふてぶてしいおこがましいえげつないいけ図図しい猛猛しい虫がいい厚顔厚顔無恥鉄面皮破廉恥面の皮が厚い心臓が強い心臓に毛が生えている恥知らず傍若無人人を人とも思わない眼中人無し聞く耳を持たない横紙破りふんぞり返る自己中人も無げ

たい‐ふう【大風】

強い風。おおかぜ。

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精選版 日本国語大辞典 「大風」の意味・読み・例文・類語

おお‐ふうおほ‥【大風】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. えらぶって人を見くだすような態度であること。また、その言動。傲慢(ごうまん)。尊大。横風(おうふう)。大柄(おおへい)
    1. [初出の実例]「ひゃうひゃくたらたら大風に、誹諧は貞徳宗因に劣らじと」(出典:浮世草子・諸芸独自慢(1783)二)
  3. 小さいことにこだわらないで、気が大きいこと。金持ちらしく、おうようなこと。
    1. [初出の実例]「大ふうな事をいふよふだが、これでも灯籠の内抱に祝義も出したもんだよ」(出典:洒落本・遊僊窟烟之花(1802か)三)

たい‐ふう【大風】

  1. 〘 名詞 〙
  2. はげしく吹く風。強い風。おおかぜ。
    1. [初出の実例]「播磨、淡路、紀伊三国言。大風潮漲、田園損傷」(出典:続日本紀‐大宝元年(701)八月甲寅)
    2. [その他の文献]〔管子‐七臣七主〕
  3. 西風の異名。〔詩経大雅・桑柔〕
  4. 古く、ハンセン病異称。〔塵袋(1264‐88頃)〕 〔黄帝内経素問‐長刺節論〕

おお‐かぜおほ‥【大風】

  1. 〘 名詞 〙 強い風。激しく吹く風。
    1. [初出の実例]「辛酉に大風(オホカセふ)く」(出典:日本書紀(720)皇極二年正月(北野本訓))
    2. 「なに事も行はせたまふをりに、いみじき大風ふき、なが雨ふれども」(出典:大鏡(12C前)五)

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普及版 字通 「大風」の読み・字形・画数・意味

【大風】たいふう

はげしい風。漢・高祖大風歌楽府 大風つて、雲飛揚す 威、に加はつて、故に歸る 安(いづ)くにか猛士を得て、四方を守らしめん

字通「大」の項目を見る

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