虱・蝨(読み)しらみ

精選版 日本国語大辞典 「虱・蝨」の意味・読み・例文・類語

しらみ【虱・蝨】

〘名〙 シラミ目に属する昆虫総称。各種の哺乳動物の外表に寄生し、吸血する。体長一~四ミリメートル。体はふつう扁平な紡錘形で、はねはない。太い三対のあしの先端にある爪は付着するのに適し、鋭い吸収口は吸血に適する。吸血によってはなはだしいかゆみを与えるほか回帰熱・発疹チフス病原を媒介する。ノミなどと異なり寄主の体から離れると間もなく死ぬ。人体に寄生するものには、頭髪衣服の内側にヒトジラミ、陰毛にケジラミなどがある。ヒト以外ではウマジラミブタジラミイヌジラミなどがある。白虫(しらむし)。《季・夏》
※小川本願経四分律平安初期点(810頃)「彼人多かる住処にして虱(シラミ)を拾ひて地に棄つ

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