棄つ(読み)ウツ

デジタル大辞泉 「棄つ」の意味・読み・例文・類語

う・つ【棄つ】

[動タ下二]捨てる。多く他の動詞に付けて用いられる。
「此の子は葦船に入れて流し―・てき」〈・上〉
にはかに親この女を追ひ―・つ」〈伊勢・四〇〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「棄つ」の意味・読み・例文・類語

う・つ【棄】

  1. 〘 他動詞 タ行下二段活用 〙 捨てる。また、強く放ちやる。単独例はなく、他の動詞と複合して用いられる。
    1. [初出の実例]「ぬばたまの 黒き御衣(みけし)を 〈略〉辺(へ)つ波 背(そ)に脱(ぬ)き宇弖(ウテ)」(出典古事記(712)上・歌謡)
    2. 「物思ふ心の隈(くま)をのごひうててくもらぬ月を見るよしもがな」(出典:山家集(12C後)中)

ふ・つ【棄】

  1. 〘 他動詞 タ行下二段活用 〙ふてる(棄)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む