襟締(読み)えりじめ

精選版 日本国語大辞典 「襟締」の意味・読み・例文・類語

えり‐じめ【襟締】

〘名〙
柔道で、相手の襟をとらえて、その襟または手で、相手の首を締めつけること。
洒落本・間似合早粋(1769)早粋の辞「根から無手(むで)茶屋亭主つかまへて〈略〉ゑり〆(シメ)
② 首の回りに巻いて、寒さを防ぐもの。くびまき。えりまき。
開化のはなし(1879)〈辻弘想〉二編「毛布(ふらねる)襯衣(しゃつ)に白き領〆(ヱリジメ)を纏ひ」
③ しつけ針の一種で、やや長く太いもの。

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世界大百科事典(旧版)内の襟締の言及

【ネクタイ】より

…今日では絹とともにアセテート,レーヨン,ポリエステルなどの化学繊維やウール,またニットのネクタイも使われている。 日本にネクタイがもたらされたのは幕末の洋服移入に伴うもので,《西洋衣食住》(片山淳之助,1867)に〈襟締 子(ね)ッキタイ〉として紹介され,〈首巻ハ麻ナリ又ハ紙ニテ製シタルモアリ〉と記されている。 現在用いられているネクタイの種類には以下のものがある。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」