観測記事(読み)カンソクキジ

デジタル大辞泉 「観測記事」の意味・読み・例文・類語

かんそく‐きじ〔クワンソク‐〕【観測記事】

ある事柄実施を正式に発表する前に、マスメディアに出る予想記事。人々の反応事前に知ろうと関係者メディアに漏らして記事にさせることもある。上場企業の業績予想、公共料金の値上げ予想、政府の施策予想、企業買収予測など。「新デバイスをめぐる観測記事が出る」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の観測記事の言及

【新聞記事】より

…特定の集団,多くは政府が,ある政策を実行する前,それが実施された場合の世論の反応を探るため,政策の一部をニュースとして,あるいは政策が現実化しそうだといった予測,解説を意図的に新聞に出させることがある。元来,外交官の慣用手法で〈風見気球ballon d’essai(フランス語),observation balloon(英語)を揚げる〉といわれるが,そのメディアに新聞が使われた場合,そうした記事を総称して観測記事という。しかし,厳密にいえば,たとえば政治家,なにかの交渉当事者の〈これから〉についての発言には,そのことによって反応を測定し,有利な世論形成を促進しようという操作的意図,要素が多かれ少なかれ混入しており,観測記事はその凝結体とみてもよい。…

※「観測記事」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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