輦台・蓮台(読み)れんだい

精選版 日本国語大辞典 「輦台・蓮台」の意味・読み・例文・類語

れん‐だい【輦台・蓮台】

〘名〙 江戸時代、川越えの際に人足が旅客を乗せて、かつぎ渡すのに用いた台。朱塗の欄・黒漆の台・黒塗の棒ででき、大名や貴人などを乗駕籠のまま、川越人足一六人以上でかつぐ大高欄、それよりやや小規模で、黒漆の台に朱塗の欄ででき、川越人足八人でかつぐ中高欄、朱欄の代わりに紅殻塗の板がつき、川越人足六人でかつぐ半高欄、そして川越人足四人でかつぐ白木梯子(はしご)形の平蓮台まで四種があった。平蓮台に乗るには台札一枚、半高欄は四枚を買う必要があるが、大高欄については特に定めがなかった。
※雑俳・川柳評万句合‐安永六(1777)松二「れんだいで花よめおくる金谷宿

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