連尺・連索(読み)れんじゃく

精選版 日本国語大辞典 「連尺・連索」の意味・読み・例文・類語

れん‐じゃく【連尺・連索】

[1] 〘名〙
① 麻縄などで肩にあたる部分を幅広く組んでつくった、物を背負うための綱。また、背負梯子(せおいばしご)など背負縄(しょいなわ)をつけた物を背負うための具。〔文明本節用集(室町中)〕
※幸若・屋嶋軍(室町末‐近世初)「亀井が笈に取かへ、れんじゃくつかんでかたにかけ」
② ①を肩にかけて背負う背負い方。両肩から脇にかけて紐をかけて背負うやり方。
歌舞伎・幼稚子敵討(1753)二「姉をれんじゃくに負ひ、水子を抱く」
随筆・嬉遊笑覧(1830)一一「負ひ又は荷ひてありく商人を、れんじゃくといひし事見えたり」
[2] (連尺) 狂言。和泉流。新市の一の棚を占めた者を市司(いちのつかさ)に任ずるという高札を見て、物売りの女と男が先着を争う。目代が来て裁こうとするがらちがあかず、脛押し相撲をして結局女が勝つ。なお、大蔵流でも、江戸初期の「大蔵虎明本」にこの曲が記載される。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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