鉄の処女(読み)てつのしょじょ

百科事典マイペディア 「鉄の処女」の意味・わかりやすい解説

鉄の処女【てつのしょじょ】

中世ヨーロッパの刑具中空になった等身大の鉄の人形で,前が扉(とびら)になっており,その内側にとげがある。中に入れた人を,扉をしめてとげで刺す仕組。刑罰に使われたか,拷問に使われたか不明。ニュルンベルクにあるものが有名。

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世界大百科事典(旧版)内の鉄の処女の言及

【鉄】より

…なお,〈アイアンサイドIronsides〉とはO.クロムウェルの率いた〈鉄騎兵〉の俗称で,今日では敵の攻撃をはね返す豪勇の兵士や戦艦の代名詞になっている。また,若い女性をかたどり,中に釘が植えられている有名な中世の拷問具は〈鉄の処女Iron Maiden〉の名で知られる。【荒俣 宏】
[鉄と古代医術]
 中国の《山海経(せんがいきよう)》には,山の北面に鉄,南面に金を埋蔵することが多いと記している。…

※「鉄の処女」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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