銜む(読み)ククム

デジタル大辞泉 「銜む」の意味・読み・例文・類語

くく・む【×銜む/含む】

[動マ五(四)]
口の中にふくむ。
「例の―・んだような言語ものいいまでが」〈二葉亭訳・夢かたり〉
表面に加えもつ。ふくむ。
緊笑しめわらいにも愛嬌を―・んで」〈二葉亭浮雲
外から包みこむ。または、中に入れる。
襁褓むつきに―・まれ給へる」〈狭衣・四〉
心にとどめる。忘れずにいる。
「心の内にいつかあぢはひ―・むごと、なくなくこもりありければ」〈賀茂女集〉
[動マ下二]くくめる」の文語形

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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