首振り芝居(読み)クビフリシバイ

デジタル大辞泉 「首振り芝居」の意味・読み・例文・類語

くびふり‐しばい〔‐しばゐ〕【首振り芝居】

京坂で起こった歌舞伎の一様式。義太夫狂言を、せりふを言わず、浄瑠璃に合わせて身振りだけで演じるもの。天明(1781~1789)ごろから明治期まで、主にちんこ芝居で行われた。身振り狂言

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の首振り芝居の言及

【子供歌舞伎】より

…からくり人形の竹田芝居が,からくりの前芸または間狂言として江戸中期に始めたもので大坂で流行した。ちんこ芝居,首振り芝居,身振り狂言などともいい,多くは浄瑠璃につれて無言で身振りや表情をみせた。人形芝居の形式を歌舞伎が継承し,明治中期に初世中村吉右衛門,初世中村又五郎らを中心とした子供芝居が流行,これは役者養成の役割も果たした。…

※「首振り芝居」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android