身振り狂言(読み)ミブリキョウゲン

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「身振り狂言」の意味・読み・例文・類語

みぶり‐きょうげん‥キャウゲン【身振狂言】

  1. 〘 名詞 〙 せりふを言わないで身振りだけでする歌舞伎狂言。特に、天明一七八一‐八九)から天保一八三〇‐四四)頃に、京坂地方で、操り浄瑠璃の人形の代わりに子ども役者に演じさせていた。首振芝居ちんこ芝居

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の身振り狂言の言及

【子供歌舞伎】より

…子どもだけで一座を組織した歌舞伎。からくり人形の竹田芝居が,からくりの前芸または間狂言として江戸中期に始めたもので大坂で流行した。ちんこ芝居,首振り芝居,身振り狂言などともいい,多くは浄瑠璃につれて無言で身振りや表情をみせた。人形芝居の形式を歌舞伎が継承し,明治中期に初世中村吉右衛門,初世中村又五郎らを中心とした子供芝居が流行,これは役者養成の役割も果たした。一方民俗芸能では,曳山(ひきやま)狂言といわれる山車の上で行われる子供歌舞伎が,滋賀県長浜市,岐阜県不破郡垂井町,石川県小松市などで神社の春祭を中心に奉納されている。…

※「身振り狂言」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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