麦角病(ソルガム・スーダングラス)

飼料作物病害図鑑 の解説

麦角病(ソルガム・スーダングラス)

家畜毒性が懸念されるソルガムの重要な糸状菌病。盛夏に蜜滴を穂から垂れ下がるように形成し、この中には多量の分生子が含まれ、これが風雨で飛散して花器感染を繰り返しまん延する。日本で発生する病原菌は二種あり、C. sorghicolaでは、秋口に牛の角状、表面白色のかびに覆われ、その下は黒紫色、長さ0.5〜3cmの固い麦角を形成する。激発時はすべての穎花が麦角化する。C. africanaでは麦角は白く、柔らかく、あまり目立たない。C. sorghicolaは関東を中心に、C. africanaは九州を中心に発生する。

出典 畜産草地研究所飼料作物病害図鑑について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android