病気の原因となる細菌(病原細菌pathogenic bacteria)と菌類(病原菌類pathogenic fungi)を総称する語。病原微生物を総称する場合には病原体という。ここでいう病気とは、明らかな感染症のほかに、細菌や菌類によって腫瘍(しゅよう)が形成されることも含まれる。しかし、病原菌における病原性を決定することはたいへん困難である。ヒトを含む動物の病原性については、一般に「コッホの原則」によって判断される(植物の場合もほぼ同様である)。しかし、この原則も絶対的なものとはいいがたい。このため、病原性を仮定のうえでとらえることもある。その理由は、とくにヒトに対して病気をおこす病原菌においては、実験動物の感染によっては再現できないものが多く、その病原性の裏づけがむずかしいためである。
[曽根田正己]
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
…大部分の細菌は化学従属栄養菌である。人間に病気を引き起こす病原菌はすべて化学従属栄養菌である。このほかに,光化学反応によってエネルギーを獲得する細菌がいるが,それらの細菌にも,二酸化炭素を還元固定する光独立栄養菌と,有機物を外部に依存する光従属栄養菌とがある。…
※「病原菌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報
《「ノブレスオブリージュ」とも》身分の高い者はそれに応じて果たさねばならぬ社会的責任と義務があるという、欧米社会における基本的な道徳観。もとはフランスのことわざで「貴族たるもの、身分にふさわしい振る舞...
12/21 デジタル大辞泉を更新
12/21 デジタル大辞泉プラスを更新
12/10 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/28 デジタル大辞泉を更新
10/28 デジタル大辞泉プラスを更新
10/27 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新