世界大百科事典(旧版)内のĀraṇyakaの言及
【インド哲学】より
…《リグ・ベーダ》の宗教は多神教で,神々の多くは自然神であるが,その哲学的賛歌と呼ばれるものは,なんらかの世界原理を想定して多様な現象世界の成立する理由を説明しようとし,全体として一元論的傾向が強い。この傾向は他の3ベーダ・サンヒター(本集),ブラーフマナ(祭儀書),アーラニヤカĀraṇyaka(森林書)に受け継がれるが,ウパニシャッドにおいて頂点に達する。ウパニシャッドは宇宙の根本原理としてブラフマン(梵)を想定し,個人の本体をアートマン(我)に求めて,この両者は本質的に同一(梵我一如)であるとした。…
※「Āraṇyaka」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」