β脱離(読み)ベタダツリ

化学辞典 第2版 「β脱離」の解説

β脱離
ベタダツリ
β-elimination

ある原子または基から数えて2番目のC原子に結合しているH原子の引き抜きにより,その分子から1個または2個の分子が失われ,新しい分子を生成する反応をβ脱離とよぶ.1,2-脱離ともよばれる.たとえば,次のようなアルコールの脱水反応では,OHから数えて2番目のC原子についたH原子がとれ,アルケンを生じる.

また,第四級アンモニウムヒドロキシドからのアルケンおよび水の脱離反応でも,次のようにNから数えてβ位のHが脱離する.

有機金属化合物では,次のようにアルケンが脱離して金属ヒドリドを生成する反応をβ脱離とよぶ.

β脱離を起こすようなHをもったアルキル遷移金属化合物には,不安定なものが多い.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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